雇用保険の失業等給付は、種類が多く、受給資格も複雑です。ハローワークで説明してくれることになっていますが、専門用語が多くて分かりにくいかもしれません。前もって少し予習しておくと説明がすんなり理解できると思います。
ハローワークに行く
雇用保険料が給料から引かれている人は、失業したときに雇用保険から給付を受けることができます。給付を受けるためにはハローワークに行かなければなりません。
基本手当
基本手当は、雇用保険の代表的な給付です。一般的に失業手当といわれているものです。失業中の生活費を補填する給付です。ハローワークに行って求職活動する人が受給できます。
基本手当以外の失業等給付
傷病手当
公共職業安定所で求職の申込をした後で、病気や怪我のために求職活動ができないときの手当です。
→傷病手当
技能取得手当
基本手当の受給資格者が職業訓練を受講する場合に、基本手当に加えて技能取得手当が支給されます。
→技能習得手当(受講手当、通所手当)
寄宿手当
職業訓練を受講するために家族と別居する人に支給されます。
→寄宿手当
高年齢求職者給付金
高年齢被保険者(65歳以上の雇用保険被保険者)が失業した時の給付金です。
特例一時金
短期間雇用特例被保険者が失業したときの給付金です。
日雇労働求職者給付金
日雇労働者被保険者が失業したときの給付金です。
再就職手当
再就職手当は、基本手当の給付を受けている期間中に再就職が決まった場合、支給残日数が3分の1以上あり、一定の要件を満たした人に支給されます。
就業促進定着手当
就業促進定着手当は、再就職手当の支給を受けた方で、再就職先に6か月以上雇用され、再就職先での6ヶ月間の賃金が、離職前の賃金よりも低い場合に支給されます。
就業手当
就業手当とは、基本手当の受給資格を持つ人が、非正規で臨時的に就業した際に手当を受け取れる制度です。
常用就職支度手当
常用就職支度手当は、失業給付を受給中に、障害のある方など就職が困難な方が常用就職をした場合に、基本手当の支給残日数が所定給付日数の3分の1未満であり、一定の要件に該当する場合に支給されます。
移転費
移転費は、ハローワークの紹介により職に就くため、もしくは、公共職業訓練を受けるために、住所を変更する必要が発生した場合に、支給される移転に必要な費用が支給されます。
→移転費
広域求職活動費
広域就職活動費は、ハローワークの紹介によって遠方で就職活動を行い、交通費や宿泊費がかかった場合に、その分の費用が支給されます。
短期訓練受講費
短期訓練受講費は、雇用保険の受給資格者等が、ハローワークの職業指導により再就職のために1ヶ月未満の教育訓練を受け、訓練を終了した場合に、支給されます。
求職活動関係役務利用費
求職活動関係役務利用費は、子どものために保育等サービスを利用した場合そのサービス利用するために負担した費用の一部が支給されます。
教育訓練給付
教育訓練給付は教育訓練を受けるために負担した費用の一部が支給されます、在職中の人も対象になります。
高年齢雇用継続給付
高齢になってからの再雇用や転職で賃金が下がったときに支給される給付金です。
介護休業給付
介護休業を取得したときに支給されます。
育児休業給付
育児休業を取得したときに支給されます。
雇用保険の加入条件
給料から雇用保険料を引かれていない人は雇用保険料に加入していないと考えられます。どのような働き方をしていれば雇用保険に加入できるか、加入条件について調べましょう。
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