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履歴書の書き方

事前準備

履歴書用紙

特に指定がなければ、コンビニなどで売っている履歴書用紙を使うのが一般的です。ネットから無料のテンプレートをダウンロードして使うのもよいでしょう。

写真

写真は貼るのが標準です。写真は写真スタジオで本職に撮ってもらうのが一番ですが、若干高くつくのが難点です。ホームページなどで値段を確認してから出かけましょう。次善の策は街の証明写真ボックス。お金を節約するのであれば、友人などにスマホなどでたくさん撮ってもらって、一番気に入ったものをコンビニでプリントしてハサミでカットしましょう。

いわゆる写真うつりはあまり気にする必要はありません。基本的にはスーツを着て、髪型も会社員風にし、極端な着色はよくありません。一般論としては、会社は調和を重んじるので、外見は地味なくらいの方が面接担当者に好印象を与えるのです。

書き方

黒のボールペンを用いて自筆で書くのが一般的です。ちょっと書き間違えたときに全部書き直すのは大変です。時間と気持ちの余裕があれば書き直しがベターですが、訂正の線を引いて直してあっても、受け取る方はあまり気にしないものです。

職場では達筆をふるう機会はあまりないと思いますが、履歴書に関しては字がうまいほど有利なのは確かです。応募要項等に自筆が指定されていなければパソコンで作ったもので大丈夫です。ただし、まだ自筆にこだわる人が多いので、多少不利になることがあるかもしれません。

字があまりにひどい場合は、これから先のことも考えると、少しは習ったり練習したりと改善の努力をする方が良いかもしれません。しかし、今日明日のことであれば、丁寧に書くしかありません。時間をかけて一字一字丁寧に書きましょう。

連絡先の記載

固定電話にこだわる必要はありません。日中連絡が取りやすい携帯電話で構いません。留守電に切り替わったときのメッセージがふざけた感じであれば一気に印象が悪くなります。一般的なものにしておいてください。

欄が無くてもメールアドレスを書きましょう。メールアドレスはフリーメールで構いません。変なアドレス名は印象がよくないので避けましょう。また、在職中の人が勤務先のアドレスを使うのは避けましょう。

学歴・職歴欄の記載

一行目中央に学歴と記載し、行を変えて学歴を書きだします。最後に右端に以上と書いて締めくくります。職歴も同様です。

学校名は略さず、〇〇県立〇〇高等学校など、正式名称を書きます。小・中学校は卒業年次だけでよいです。高等学校以降は入学・卒業ともに書きましょう。大学・短大・専門学校は、学部学科まで書きます。

職歴は、学生時代のアルバイトまで書く必要はありませんが、卒業後は短期間しか勤務していない場合でも書きましょう。

履歴書に具体的な業務内容まで書く必要はありませんが、職務経験が応募先に有利になりそうであれば記載しましょう。

空白がある場合は必ず聞かれます。求職活動、受験勉強、家業従事などと書いてもよいですが、病気療養中などマイナスイメージになることは書く必要はありません。

派遣社員だったときは、派遣元と派遣先をそれぞれ書きましょう。

賞罰欄の記載

市販されている履歴書には賞罰欄が無いのが一般的ですが、会社に提出する書類に記載欄があったり、面接のときに聞かれることがあります。

賞罰の賞というのは、受賞の賞です。何でも書けばよいというものではなく、例えば、全国的な大会で入賞したなど、大きな賞を書きます。新卒で応募する履歴書であれば、あまり知られていない賞でも書くことが多いですし、まったく問題ありません。

罰というのは、基本的には刑罰の罰です。一般的には確定した有罪判決(いわゆる「前科」)を意味します。賞罰を記載するよう求められたり、面接できかれた場合は、正直に申告するべきでしょう。虚偽の申告は懲戒処分の対象になることもありますし、信頼関係に影響を及ぼします。

ただし、罰があるのに書かなかったり、聞かれても無いと答えたときは、全て虚偽の申告として採用が取り消さるようなことになるかというと、全部がそうではありません。裁判例では、「会社がその事実を知っていたなら不採用にしたと思われるほどの重要な経歴詐称でない限り、懲戒解雇にはできない」というのがあります。しかし、懲戒解雇にならないまでも事実が明らかになれば相当に信頼関係が壊れるだろうことは想像できます。

また、あいまいな答えが許された裁判例があります。「告知すれば採用されないことなどが予測される事項については、質問を受けた場合であっても、虚偽の回答をしない範囲で秘匿してもよい」というものです。虚偽の回答をしない範囲でというところが微妙ですが、すべてあからさまにしなくても、事情によっては許容されるということでしょう。

資格欄の記載

普通自動車免許など、応募先企業での仕事に活かせそうなものはもれなく記載します。資格は持っていてもあまりにも実力が伴っていないものは、書いても良いのですが面接等では正直に申告しておきましょう。その能力を当てにされて採用がきまったとき、気まずい思いをすることにならないように。

資格が採用条件になっている場合は、その資格の状態について正直に申告しなければなりません。例えば、運転職の場合免許停止中などの事情を隠して採用されると問題になることが多いです。聞かれなかったからでは通らないことが多いと思います。

趣味・特技欄の記載

たくさん記載する必要はありません。あまりに趣味人だと思われるとかえって不利です。また、世間的な評価も意識してどの趣味を書くか決めましょう。

また、書いた以上はそのことについて質問があること必定です。趣味と書いているのに全く答えられない人も意外にいます。特に趣味がないので苦し紛れに書くことがあると思いますが、書いた以上は少しは勉強しておきましょう。

志望動機の記載

応募者が苦しむ欄ですが、担当者はあまり力を入れて読んでいません。ネットなどで得られる当たり障りのない文章で十分です。

なんらかの特技や知識があって、それが応募先の仕事に役立ちそうなものであれば、アッピールするにこしたことはありませんが、さりげなくの程度でよいでしょう。

本人希望欄の記載

一般的には特にありませんと記載します。ここに、勤務地や給料などなど、具体的なことは書かない方がよいです。勤務先などは求人票などで分かることですし、給料はその会社の規程できまるのであなただけを特別扱いできるものではありません。

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