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面接試験を受けるときの注意点

面接のポイント

面接試験では、質問しやり取りを通じて知識や能力だけでなく、広く人間性を判定します。

よって、質問にてきぱき答えたかどうかだけで決まるわけではありません。面接担当者の共感をよぶことが大事です。「人柄がよい人」「好かれる人」という印象を与えるよう頑張りましょう。

分からないことは「分かりません」と嫌味なく言える人は得です。なるべくそう見えるように頑張りましょう。不満が顔に出やすい人は不利です。

姿勢のよさと元気の良さ、はきはきした返事が有利なのは言うまでもありません。面接は面接担当者との勝負です。

集団で面接を受けるグループディスカッションもあります。グループディスカッションでは、勝てばよいというものではないので注意が必要です。勝ち方、負け方、どちらにしてもよい印象を与えなければなりません。

面接をする人によっては、態度が高圧的であったり、侮辱的であったりする人もいます。いわゆる「圧迫面接」といい、社会の厳しさに耐えられるかどうかをみるのだといいますが、こういう会社はろくでもないものと考えた方がよいかもしれません。ブラックの可能性があります。

通常は一回で決まることはなく、複数回の面接を経ます。(企業規模にもよりますが)最初は人事担当者が面接し、人事部門の幹部面接にすすみ、最後は役員面接というのが多いです。

面接の受け方

指定された日に指定された場所に出向きます。時間を守ることはとても大事です。その会社の受付に、おおむね約束の時間の10分前に到着することが望ましいのですが、多少早く到着する分には構いません。早く到着してしまったことをわびて、中で待たせてもらいましょう。どういう雰囲気の会社であるか観察する時間にもなります。

遅れるのは1分でも相当のマイナスポイントになります。向かう途中で遅れることが明らかになった時点で、会社に電話を入れて事情を説明しましょう。

面接だけの場合も、筆記試験があることもあります。どういう試験をするかは求人書類に書いてあるので、把握して出かけましょう。また、履歴書だけ求められている場合でも、職務経歴書も持って行く方がよいでしょう。

採用面接の日は選考をされることを意識し、新卒のときと同じ気構えと準備をして面接に臨みましょう。手を抜くと本当に損をします。

ポイントを列記します。

履歴書はスーツにネクタイの写真を。

□ 服装はスーツにネクタイ、白ワイシャツに黒い靴が基本。
□ 派手な化粧は禁物。
□ 派手な車で乗りつけない。
□ 会社に入る前から見られていると意識して行動することが必要です。実際に見られています。
□ 会社の業務内容はインターネットなどで十分に把握しておく。入社したい会社について調べもしない人は入社意欲が低いとみなされます。
□ 「よくある質問」をの答えを準備しておきましょう。
□ 表情が大事です。始終ニヤけているのは禁物ですが、時折見せる自然な笑顔は効果があります。笑顔の練習をしておきましょう。
□ ウソをつかない。

など。

よくある質問

質問はだいたい同じです。予想される質問に対する自分の答えを準備しておきましょう。

「前につとめていたこの会社はどういう会社ですか」
履歴書に記載した会社は、簡単に業務内容を紹介できるように準備しておきましょう。また、悪く言ってはいけません。良い点を紹介できるようにしましょう。説明に数字が入るとしっかりした印象を与えることができます。従業員数や店舗数などの数字を押さえておきましょう。

「その会社であなたはどういう仕事をしていましたか」
誰もが簡単にイメージできる仕事だと良いのですが、一般になじみのない仕事を分かるように説明するのは難しいものです。必ず出る質問なので、どのように答えるか事前に準備しておきましょう。

「なぜ辞めたんですか」
ここでも、前の会社をあまり悪く言ってはいけません。ただし、ひどい会社だから辞めたという場合は、感情的にならずに淡々と事実を正直に述べた方が良いと思います。もし、その理由で落とされたとしても(似たような体質の会社であれば落とします)、前の会社と同じ苦労をすることが回避できたと前向きにとらえるべきです。また、自分に非があって辞めたのであれば、ある程度自分に甘い説明をするのは構いませんが、弁解だけでなく、反省と改善の努力を強調することも大事です。
会社が業績不振で、給料の遅配があったり、店舗が閉鎖されたなどという具体的な事柄は正直に説明して問題ありませんが、単なる業績不振(それもうわさ程度のもの)を強調するのはうまくありません。その会社が今も継続してれば、あなたの説明に不信をもたれます。また、業績不振等でリストラされたのであれば、リストラ対象にされた理由を上手に説明できるように(特に能力が劣っていたなどというのは当然不利になります)事前に準備しておきましょう。

「どうしてウチに応募したのですか」
いわゆる志望動機です。新卒の場合は、その会社のやっている仕事をやってみたいということを、そう思ったきっかけ等を加えて述べればよいでしょう。中途の場合は、同業社への応募と、未経験の業種への応募で異なります。同業者への応募の場合は、経験値をアピールすることが重要です。即戦力はどの会社でもとりたいものです。もっといろいろな経験を積みたかったなど、前向きの姿勢を示せばよいでしょう。未経験の業種であれば、事前に会社を研究しても生半可な知識しか準備できないものです。ですからあまり仕事のことにふれず、心機一転頑張りたいという意欲を強調することが一番だと思います。

「〇〇が趣味のようですが・・・・」
履歴書に書いた趣味が話題になることがあります。趣味だと書いたのにまったく答えられないと、ウソを書いたように思われるかもしれません。
お菓子作りと書いたら、作り方や工夫のしかたなどまで語れるようでなくてはいけません。
読書と書いたら、数冊くらいは内容や感想を語れるくらいでないといけません。映画も同様です。そして、本当に好きな作品があるとしても、それが万人受けするものかどうか考えましょう。偏りのない作品を選択するのが無難です。
また、マイナーな趣味を正直に書くと損をすることもあります。本当の趣味であっても、軽く見られたり嫌われるのは書かない方がよいでしょう。

「最近の社会的な事件で印象に残っているものはありますか」
新聞やテレビのニュースは面接の1ヶ月前くらいからしっかり見ておきましょう。そして、最近のニュースについては、2つくらいは語れるように準備しておきましょう。面接は他の応募者との競争ですから、人と同じ公式的なことを答えても競争に勝てないという面はあります。しかし、変わった人だと思われると不利ですから、極端な意見にならないように注意しましょう。いくら印象が強い事件でも、政治関係を話題にするのは避けましょう。

「あなたの長所(短所)はどういうところですか」
長所があれば遠慮せずに具体的に述べるとよいでしょう。ただ、面接担当者に「それくらいのことは長所とは言えないよ」と思われるようなことではあまり印象が良くありません。また、短所の方は、謙遜するあまり、人に嫌われるような短所を述べてしまう人もいます。面接はウソはいけませんが真っ正直がよいわけではありません。長所短所については、自分で考えるだけなく、先輩や友人の知恵を借りて、答えを練り上げておきましょう。

不愉快な面接を受けたら

面接などで不愉快な思いをしていませんか。ハローワークでは、面接等において、本人の適性や能力と関係ないことや、本人に責任のない事項や本来自由であるべき事項について質問しないように指導しています

会社の選考は公正におこなわなければならないことになっています。セクハラ質問や侮辱的な質問に耐える必要はありません。我慢してそのような会社に入社しても後々苦労するだけです。早々に辞して、こういう理由で自分から辞退したと職業安定所の窓口に報告するのがよいでしょう。

面接で嫌な気分になったときは

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