誰に相談するか
問題が生じたときは、普通は上司に、その上司に問題があるときはさらに上の上司に相談します。
会社は労働者が働きやすい職場環境をつくる配慮義務があり、相談窓口を設置して発生したときの対応をとることになっています。
したがって、セクハラやパワハラなどの被害を受けたときは、まず社内に設置された相談窓口、相談窓口がないときは上司や人事部門などに被害を申告し、解決を求めましょう。
窓口が分からなけば、総務か人事関係の人に聞いてみましょう。
最初からあきらめない
どうせ聞いてくれない、と思い込んで相談しない人が多いのが現実です。あきらめて我慢しているうちに体調をこわす人もいます。自分を粗末にしてはいけません。
特に、勤務年数が少なかったり、パート、アルバイトなど、会社の仕組みがあまり理解できていない人ほどすぐにあきらめがちです。同僚から「しゃべっても無駄」と根拠のない話しを聞かされて本気にしてしまうこともあります。
確かに、会社というところは、不始末を隠そうとする傾向があり、また自分のことしか考えていない無責任な上司が多いことも事実だと思います。
ですが、全部がそうだとも言い切れませんから、最初から当たらずにあきらめてはいけません。すぐに修復が可能なものもあるかもしれません。
もし、取り上げてくれないとしても相談しても対応してくれなかったという事実は残ります。これが後で効いてきます。
話を持って行く手順
言うべきことを整理する
社内で主張するのはとても難しいものです。どのように話を持って行くか、じっくり考えましょう。
どのように話をするか、原稿を作るくらいでないと、緊張して、思っていることを伝えられなかったり、誤解されてしまうことがあります。話すべき内容を整理することはとても大事です。
うやむやにされることもあるかもしれませんから、できるだけ、客観的な証拠をもって申告することが必要です。
証拠といっても録音やメールの記録だけでなく、いつどこでどのような言動をされたのか、本人が記載した詳細な記録も充分に証拠となります。記憶の新しいうちに記録しておきましょう。
ただし、これらの証拠物件は、(弁護士以外の人には)絶対に現物を渡してはいけません。もみ消されることを考えて、渡すのはコピーや要約だけです。事前に準備しておきましょう。
周りの人に相談する
家族や会社以外の友人に相談しましょう。一緒に考えてくれる仲間がいると心強いです。
準備が整ったら申し出る
この人に相談すると決めた人に、「お忙しいところ申し訳ありませんが、ご相談にのってもらいたいことがあります。場所を変えて話しを聞いてもらえないでしょうか」と申し出ます。
通常は、会議室や応接室など、人目のないところで話を聞いてもらえます。
まれに「ここで話せ、人に聞かれたらまずい話しか」などと、いきなりパワハラされたり、内密の相談内容をすぐに当事者にバラされてしまい、ますます関係が悪くなることもあります。
こういう人がいる会社は、ほとんどの場合、体質がよくないので、さっさと辞めるか、頑張るのであれば速やかに外部に話を持って行きましょう。
外部機関を利用する
会社はあてにならないと判断したら外部に持って行きましょう。
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