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忙しすぎる

適正な労働時間で働く

労働者の労働時間は法律で1日8時間、1週40時間を超えてはならないと決まっています。1日の労働が6時間を超える場合は休憩を与えなければならない、1週に1回又は4週に4回は休日を与えなければなりません。

この時間を超えて働くことを残業といいます。残業が悪いとは一概には言えません。労使協定の範囲内の時間数で、残業手当がきちんと払われ、かつ、疲れがたまらない範囲で働けるのであれば、ほぼ問題ないはずです。

度を超えて忙しい、つまり、自分や家族のためにつかえる時間が少なくなり、はては食事や睡眠にも影響がでるようになれば、いずれ健康を損なうのが目に見えています。

仕事以外のことを犠牲にしなければならないような長時間労働は異常ですから、周りの人の意見も聞きながら、改善の努力をし、改善できそうになければ、体を壊してまで働くことはないので、辞めたほうが良いでしょう。

まずは、忙しさがどこからくるか分析しましょう。

人手不足での忙しさ

人手不足で忙しい場合は、あなただけでなく、職場全体が忙しいと思います。

上司が生産性を気にして、あえて少ない人数でやり遂げて会社に管理能力をアピールしたいためにやっている場合もあります。

また、上司が人手不足を上に訴えていても、経営層が少ない人数でやっていきたいということでブレーキをかけていることもあります。

いずれにしても、恒常的に人手不足の職場では、定時に帰れず、休暇もとれずという状態がいつまでも続きます。

体質が古い会社

パソコンを使えば簡単に作成できる書類を手書き作っている会社もあります。チェック機能が行き過ぎて仕事が複雑に過ぎる会社もあります。

専門のところに外注すればよいものを無理に自製する会社もあります。

少し見直しすることで改善できるのですが、意思決定者の頭が古いとなかなか改善が進まず、結果として人海戦術ということになり、忙しさが収まりません。

自分にも責任があるケースもある

忙しくなる人は、完璧主義の人が多いと言われます。それも、自分が納得すればというより、他人の目に完璧に見てほしい気持ちが強いようです。

立派な成果を出せているときは良いのですが、全てうまくいくことはそんなにありません。そのやり方を続けていては、自分か仕事かどちらかがいずれパンクしてしまうことを心配しましょう。

こんな対策をしてみよう

定時に帰る努力をする

仕事がたまっているのであれば残業もやむを得ないことがあると思います。ですが、上司や同僚が残っているから、帰りづらいから居残りするというのはつまらないことです。

さっさと帰れば短期的には協調性を欠くと思われるかもしれませんが、会社というのは、長期的には仕事が評価されるのです。やるべきことをやっているのであれば、自分の時間を大事にしましょう。

自分の仕事を見直す

忙しいのは、その人個人の要領によることも多いのです。そういう人は、効率的なやり方があるのにこれまでのやり方にこだわり、すでに不要になっている資料をいつまでも作り続け、不必要な訪問を重ねていたりします。

自分が長い間やってきたやり方ですから、自分の頭で考えてもなかなか脱出できません。仕事のノウハウ本を読んだり、仕事効率化について書いているブログを読んだりして、少しづつでも自分にあう方法を取り入れて改善していきましょう。

上司に相談する

自分の手にあまることは上司に相談しましょう。上司はそのためにいるのです。

この状態は限界であることを伝えて、現在の仕事の量などについてのデータをそろえて、強く進言しましょう。

直属の上司が対応してくれないときは、その上に直訴することも考えましょう。

上に相談しても動く気配がなければ、会社に見切りをつけて退社するか、外部の力を借りる方向で動くことになります。

労働基準監督署への申告

自助努力ではどうにもならない。会社が改善してくれない。上司が助けてくれない。そんな状態で長時間労働を強いられているときは、迷わず労働基準監督署に駆け込みましょう。

希望すれば匿名で扱ってくれます。会社も、一度痛い目にあえば真剣に取り組みだす可能性があります。それでも改善しないような会社なら、早々に辞めるしかないでしょう。

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